口臭が気になる方へ
口臭の原因となる虫歯・歯周病
―虫歯や歯周病を患っている方は、口臭も強くなる傾向にあります。
口臭の指摘というのはなかなかしづらいのが現状ですが、当クリニックではご本人のことを思えばきっちりと今のお口の中の状態をお伝えするべきだと考え、口臭についてもお伝えすることにしています。
口臭は『揮発性硫黄化合物』が原因になっています。臭いの成分は20種類ほどあると言われ、患者様ごとに細菌が組み合わさって臭いを発しています。
まずはお口の中を見せていただいて、原因をつきとめるところからスタートし、口腔内を清潔にしていくことで、口臭を改善していきます。
口臭改善に有効な歯石除去
口臭改善の第一歩
―口臭の原因を作る虫歯と歯周病の改善をまずは実施していきましょう。
特に歯周病治療は、自覚症状のない方が多く、放置されがちです。虫歯や歯周病の一番の原因は、細菌を生み出すプラークです。このプラークは、放っておくと歯石になります。
つまり、歯石とは細菌の塊なのです。この細菌が出す「毒素」が、口臭の原因となります。
―PMTCの実施
その対策として、当クリニックでは衛生士による「PMTC」を実施しています。PMTCとは、専用の機器を使ってプラークと歯石を丁寧に取り除くケアのことです。
口腔環境を清潔にしていくことで、口臭の改善に繋がります。衛生士が正しい歯磨きの方法も指導させていただきますので、常日頃から「歯周病予防」を意識して頂けると幸いです。
卒煙サポート
歯と喫煙の関係
―歯周病リスクが2~9倍!
喫煙は全身疾患の源であり、歯周病罹患率だけに限っても喫煙者や受動喫煙は非喫煙者の2~9倍にもなっています。
喫煙することで唾液中のカルシウム濃度が上昇するため、プラークが歯石に変わりやすく、むし歯や歯周病になりやすい口内環境になってしまいます。また、ニコチンや一酸化炭素は血流を悪化させ、免疫力を低下させるため有害物質がたまりやすくなり、病気にかかりやすくなりますし、治療後も治癒しにくくなってしまいます。
自分と大切な人の健康を守る卒煙
―喫煙は歯周病になるリスクが非常に高くなります。
そのため当クリニックでは、院長である私や衛生士が『卒煙』をおすすめしています。
歯周病になるリスクが高くなるだけでなく、歯を失う可能性も通常より高くなります。本数が増えれば、歯周病は悪化の一途を辿ります。歯肉に酸素や栄養を運ぶ大切な役割を持つ『血管』は、タバコのニコチンによって収縮してしまいます。
また、歯肉の修復には欠かせない『線維芽細胞(せんいがさいぼう)』の働きも抑えられてしまいます。その結果、歯と歯肉の間に存在する溝内の酸素が足りなくなって、酸素を嫌う歯周病菌が繁殖しやすくなります。
―口臭、味覚、高血圧にまで影響する。
ヤニで歯が汚れるだけでなく、メラニンが落ちずに歯肉が黒っぽくなり、線維性の硬い歯肉になってしまいます。また、舌の表面の細かい突起部分にある細菌の塊にヤニが付着するとで、口臭を放つようになりますし、味覚も鈍くなってしまいます。味覚が鈍ることで塩分をより好むようになり、高血圧などにつながりやすくなります。
タバコをやめて、正しくプラークコントロールを行えば、歯周病の状態は格段に良くなります。タバコを吸うメリットよりも、吸わないメリットの方がはるかに勝りますし、喫煙者のみならず、受動喫煙でも歯周病の危険性に晒されることになります。
口腔内の健康のために、そして大事な人を守るために、当クリニックでは卒煙をサポートしています。